【保存版】変形性膝関節症の人が“絶対にやってはいけないこと”7選 ー その習慣、膝を壊していませんか? ー

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「歩くと膝が痛い」
「階段がつらい」
そんな悩みを抱える中高年の方は年々増えています。

しかし、その痛み…
日常の「やってはいけないこと」をやめるだけで、驚くほど軽くなることがある
ということをご存じでしょうか?

この記事では、変形性膝関節症の方が避けるべき行動7つに加え、
今注目されている“再生医療”の仕組みまで、分かりやすくまとめました。


■1. いきなり激しい運動をする

痛みを減らそうと急に走り始めたり、深いスクワットを毎日やる…。
これは膝には 最悪のスタート です。

軟骨が減っている膝に急な衝撃を加えると、炎症や腫れが悪化し、
「運動したら悪くなった…」という典型的な悪循環に陥ります。

▼避けたい運動

⬜︎  深い屈伸・ジャンプ
⬜︎  テニス・フットサルなど負荷が強いスポーツ
⬜︎  硬い地面でのジョギング

▼代わりにおすすめ

⬜︎  水中歩行
⬜︎  平地のウォーキング
⬜︎  エアロバイク

膝は「軽め・継続」が正解です。


■2. 痛みを我慢して運動する

膝痛のある方に非常に多い誤解が、
「痛いけど我慢して続ければ強くなる」 という考え。

膝の痛みは筋肉痛とは違い、“炎症のサイン”です。
我慢を続けると、炎症が慢性化し軟骨の劣化が進行します。

▼中止すべき痛み

⬜︎  鋭く刺すような痛み
⬜︎  運動後に膝が腫れる
⬜︎  熱感・赤みを伴う痛み

「痛いときは休む」が膝の鉄則です。


■3. 体重管理を怠る

膝関節には体重の2〜3倍の負荷がかかります。
つまり 1kg増えれば膝には2〜3kg負担が増える ということ。

研究でも、体重の5〜10%を減らすだけで痛みが大きく改善することが証明されています。

▼ポイント

「少し痩せるだけ」で膝は確実に軽くなる。
無理なダイエットは不要。
生活習慣を整えるだけで、膝への負担は減らせます。

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■4. 安静にしすぎる

痛みがあるとつい動かさないようにしてしまいますが、
膝は動かさなすぎても悪くなります。

▼動かないとどうなる?

⬜︎  太ももの筋肉が弱り膝が不安定に
⬜︎  関節が固くなり、曲げ伸ばしが痛くなる
⬜︎  血流が悪くなり、炎症が治りにくい

膝は「使いすぎ」と「使わなすぎ」の両方で悪化します。


■5. 薬やステロイド注射を過信する

痛み止めの薬やヒアルロン酸注射、そしてステロイド注射は“補助的治療”として役立ちます。
しかし、どれも 続けることで根本的に治るわけではありません。

特に注意したいのが ステロイド注射の繰り返し使用 です。


★ステロイド注射を続けると組織が損傷する理由

ステロイド注射は短期間で強い抗炎症効果を発揮し、「魔法の薬」と思われがちです。
しかし、継続して使用すると 膝の組織が弱くなってしまう危険性 が知られています。

ではなぜ、そんなことが起きるのでしょうか?

■① 軟骨の修復を妨げる

ステロイドは炎症を抑えると同時に、
軟骨細胞の修復能力(代謝)を低下 させます。

⬜︎ 何度も使用すると軟骨が薄くなりやすくなる
⬜︎ 痛みが逆に強くなるケースも

■② コラーゲン線維を弱らせる

膝の軟骨・半月板・靭帯を構成するコラーゲン。
ステロイドはこのコラーゲンの生成を抑える働きを持ちます。

⬜︎ 組織がもろくなる
⬜︎ 微細な損傷が増える
⬜︎ 関節全体の劣化が加速する

■③ 関節内の潤滑油(滑液)が減る

滑液は軟骨を保護する大事な“関節の潤滑油”。
ステロイドの影響で滑液が減少し、摩擦が増えることがあります。

⬜︎ 関節がゴリゴリする
⬜︎ 動かすたびに負担増

■④ 骨の血流障害(骨壊死)の可能性

頻回のステロイド投与で稀に起こるのが骨壊死。
血流が低下し、骨そのものが弱ってしまう危険な状態です。


■結論:ステロイドは使い方が重要

ステロイド注射は
「痛みを一時的に抑える治療」であり、根本治療ではありません。

強い痛みで動けないとき
炎症がひどく腫れが強いとき
には有効ですが、継続使用は避けるべき治療です。

では、膝を根本から改善するにはどうすれば良いのでしょうか?

ここで注目されているのが 再生医療 です。


★ステロイド注射の次に選ばれている“再生医療”とは?

近年、変形性膝関節症の新しい治療として「再生医療」が広まりつつあります。
これは従来の「痛みをごまかす治療」と違い、

“膝の組織そのものの回復を促す”治療

という点が大きな特徴です。

再生医療にはいくつか種類がありますが、代表的なのは次の2つです。


■1)PRP療法(多血小板血漿)

患者さん自身の血液から「修復を助ける成分」を取り出し、膝に注射する治療です。

▼PRPの特徴

 ⬜︎  血小板に含まれる成長因子が炎症を抑える

 ⬜︎  組織の修復をサポート

 ⬜︎  副作用が少ない(自分の血液だから安全性が高い)

▼期待できる効果

 ⬜︎  痛みの軽減

 ⬜︎  関節の動きの改善

 ⬜︎  筋肉や靭帯の回復を促す

「手術は避けたい」「薬を続けたくない」という方に人気の治療です。


■2)エクソソーム療法

エクソソーム治療は、「幹細胞培養上清液」に含まれるエクソソーム(細胞の分泌物)を利用する治療法です。
エクソソームは、細胞が周囲の細胞に情報を伝えるために放出する
「小さなお手紙」のような存在。
この中には、組織の修復を促すメッセージ物質が含まれています。

つまり、細胞同士の「情報伝達力」を使って、炎症を抑え・修復をサポートするのがこの治療です。

▼特徴

 ⬜︎  組織再生を促す能力を持つ

 ⬜︎  長期間の痛み改善が期待できる

 ⬜︎  進行した膝痛でも疼痛改善を目的に適応となることがある

海外でも研究が進んでおり、次世代治療として注目されています。


■再生医療は「根本に近い治療」

従来の治療
→ 痛みを抑えるだけ(ヒアルロン酸・ステロイド・薬)

再生医療
組織の修復を促し、膝そのものを良い状態に近づける

という“質”の違いがあります。

もちろん万能ではありませんが、
以前より治療の選択肢が広がっているのは確かです。

「年齢だから仕方ない」と諦める必要はありません。

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■6. 足に合わない靴を履き続ける

靴は膝に大きな影響を与えます。
特にOAの多くは“内側”に負担が集中するため、靴選びはとても重要です。

▼膝に悪い靴

⬜︎  ヒール
⬜︎  硬いソール
⬜︎  サイズが合っていない靴

▼膝に良い靴

⬜︎  クッション性が高い
⬜︎  幅が足にフィット
⬜︎  必要に応じてインソール使用

靴を変えるだけで痛みが軽減することもあります。


■7. 片足重心・膝をねじるクセ

普段の姿勢も膝の痛みに直結します。

▼悪い動作

⬜︎  片足に体重を乗せる
⬜︎  椅子から立つとき膝が内側に入る
⬜︎  膝をねじって物を取る動き

▼改善ポイント

⬜︎  両足に体重を均等に
⬜︎  立ち上がるときは膝とつま先を正面に
⬜︎  物を取るときは体ごと向く

■まとめ:膝の未来は「知識」で守れる

変形性膝関節症は、
「やってはいけないこと」を避けるだけで痛みを軽減できる病気 です。

▼NG行動7つ

1.激しい運動を急に始める
2.痛いのに我慢して続ける
3.体重管理を後回しにする
4.動かなすぎる
5.ステロイド注射や薬を過信する
6.足に合わない靴を履く
7.片足重心・膝をねじるクセ

そして、
ステロイド注射には「短期的な効果」と「長期的なリスク」があること、
その次の選択肢として 再生医療が登場していることも重要なポイント です。

膝の痛みは“年齢だから仕方ない”ではありません。
正しい知識と治療選択で、あなたの膝はもっと楽になります。

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