【最新医療】アキュリアンとは?慢性的な痛みに使われるラジオ波焼灼治療装置をやさしく解説

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【最新医療】アキュリアンとは?慢性的な痛みに使われるラジオ波焼灼治療装置をやさしく解説

はじめに:「アキュリアン」って何の名前?

「アキュリアン」と聞いて、何のことか分かる人は、まだ多くないかもしれません。 ロボットの名前? それともアニメのキャラ?——いいえ、ちがいます。

アキュリアン(Accurian)は、長くつづく痛みに悩む人を助けるためにつくられた、最新のラジオ波焼灼治療(しょうしゃくちりょう)装置の名前です。世界中で「医療機器の大手」として知られるアメリカのアボット社が開発した機械で、日本のペインクリニック(痛みの専門病院)などでも使われるようになってきました。

この記事では、

    • そもそもラジオ波焼灼治療って何?
    • アキュリアンはほかの機械と何がちがうの?
    • どんな人が治療を受けているの?

といった疑問に、中学生でも分かるようにかんたんに答えていきます。

おさらい:ラジオ波焼灼治療ってどんな治療?

まずは、ベースとなる「ラジオ波焼灼治療」について、かんたんに思い出しておきましょう。

私たちの体が「いたい!」と感じるとき、その信号を脳に伝えているのは「神経(しんけい)」です。神経は、体じゅうにはりめぐらされた電線のようなもの。どこかにケガや病気があると、その場所の神経が「ここがいたい!」と脳に教えてくれます。

ラジオ波焼灼治療は、この「痛みを伝える神経」のはたらきを、熱でやわらげる治療です。

体の外から細いはりをさして、その先からラジオ波(電気のなみ)を出します。ラジオ波が体の中で熱を生み出し、ねらった神経をおだやかに焼くことで、痛みの信号が脳まで届きにくくなるのです。

手術のように体を大きく切らないので、入院がいらず、日帰りで受けられることが多いのが特ちょうです。

アキュリアンとは?「賢いラジオ波焼灼装置」

アキュリアンは、このラジオ波焼灼治療を行うための「機械本体」と考えると分かりやすいです。

たとえばパソコンに「Mac」と「Windows」があるように、ラジオ波焼灼治療にも、いくつかのちがうメーカーの機械があります。アキュリアンは、その中でも最新世代の、とくに賢いラジオ波焼灼装置のひとつです。他の機械は「クーリーフ」と言います。

アキュリアンには、こんな特ちょうがあります。

1. 大きなタッチパネル画面でわかりやすい

スマートフォンのように、画面を指でタッチしてそうさできます。お医者さんが、いま治療がどう進んでいるかをひとめで確認できるよう設計されています。設定もシンプルで、安全に治療をすすめやすくなっています。

2. いろんな治療モードに切り替えられる

ラジオ波焼灼治療には、じつはいくつかの種類があります。

    • ふつうのラジオ波(熱で焼くタイプ)
    • パルスラジオ波(短く区切って流すタイプ)
    • 冷却ラジオ波(冷やしながら焼くタイプ)

それぞれの方法には、向いている症状やよさがあります。アキュリアンは、これらをひとつの機械で切りかえながら使えるのが大きな魅力です。お医者さんが、患者さんの症状にあわせていちばんいい方法を選びやすくなります。

3. 一度に複数の場所を治療できる

アキュリアンは、最大で4本のはりを同時に動かすことができる機種もあります。背骨のように、痛みのもとが何ヶ所にも分かれているとき、ひとつずつ治療するより、まとめてできる方が患者さんの負担も少なくてすみます。

4. 安全性へのこだわり

体の中で熱を出す治療なので、温度の管理はとても大切です。アキュリアンは、はりの先の温度を細かくはかり、必要以上に熱くならないように自動でコントロールしてくれます。「熱すぎてやけどしてしまった」というようなことが起きにくいよう、安全のためのしくみがたくさんつまっています。

どんな痛みに使われるの?

アキュリアンは、いろいろな慢性的な(長くつづく)痛みに対して使われます。

    • 首の痛み(むちうちのあとに残る痛み、頚椎症など)
    • 腰の痛み(椎間関節の痛み、お尻の付け根の痛みなど)
    • ひざの痛み(変形性ひざ関節症など)
    • 手術のあとに残った痛み
    • がんによる痛みの一部

とくに、薬や注射では十分におさえられない痛みに悩んでいる人にとって、アキュリアンによるラジオ波焼灼治療は、新しい選択肢のひとつになっています。

治療の流れ:どんなことをするの?

アキュリアンを使った治療も、ふつうのラジオ波焼灼治療と流れはあまり変わりません。

1. 診察・検査 まずお医者さんが、どこがどう痛むのか、どんな神経が関わっていそうかをくわしく調べます。レントゲンやMRIで体の中をたしかめることもあります。

2. 麻酔 治療する場所に、局所麻酔(その場所だけしびれさせる麻酔)をします。歯医者さんで使うものと似ています。

3. はりを正しい場所にすすめる レントゲンやエコーを見ながら、ねらった神経のすぐそばまで細いはりを進めます。お医者さんは、神経を傷つけないよう、正しい位置に届くまで何度も画面で確認します。

4. アキュリアンでラジオ波を流す はりの先からラジオ波を出し、熱で神経をおだやかに焼きます。じんわりとあたたかく感じる程度で、強い痛みは感じません。時間は数分ですみます。

5. 終了・帰宅 治療がおわったら、しばらく休んでから帰宅できます。多くの場合は日帰り治療で、その日のうちに家に帰れます。

効果のあらわれ方には個人差がありますが、数日から数週間かけて、じわじわと痛みがやわらいでいくことが多いといわれています。

メリットと、気をつけたいこと

 

【メリット】

    • いろんな治療モードを使い分けられる
    • 一度に複数の神経を治療できる
    • 大きな手術がいらず、日帰りでできることが多い
    • 効果が半年〜2年ほどつづくこともある
    • 効果がうすれたら、くりかえし受けることもできる

【気をつけたいこと】

    • すべての人に同じように効くわけではない
    • まれに、内出血やしびれが出ることがある
    • 健康保険がきくかどうかは病気や病院によってちがう
    • 治療を受けられる病院がまだ限られている

アキュリアンと、ほかの装置のちがいは?

ラジオ波焼灼治療の機械には、別の記事で紹介する「クーリーフ」というものもあります。クーリーフは「冷やしながら焼く」ことに特化した機械で、広いはん囲をしっかり焼けるのが特ちょうです。

一方、アキュリアンは、ふつうのラジオ波、パルス、冷却など、いろいろなモードを使い分けられる「オールラウンダー」といえます。

どちらが良い・悪いというよりも、「症状や患者さんの状態に合わせて、お医者さんがいちばん合う機械を選んでくれる」と考えるのがよいでしょう。

さいごに

長く続く痛みは、体だけでなく心まで疲れさせてしまいます。「いつまでこの痛みとつきあえばいいんだろう」と、不安になることもあると思います。

でも、医療は日々進歩しています。アキュリアンのような最新のラジオ波焼灼治療装置は、これまで「もう治らない」と言われてきた痛みにも、新しい答えを用意してくれているのです。

もしあなたや、あなたの家族が長年の痛みに悩んでいるなら、「ラジオ波焼灼治療」「アキュリアン」「クーリーフ」というキーワードを、ぜひおぼえておいてください。そして、信らいできるお医者さんに、一度相談してみてください。

ガマンしつづける必要はありません。あなたに合った治療が、きっと見つかります。

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