【ひざ・腰の痛みに】クーリーフ アキュリアンってなに?冷やしながら焼く新しいラジオ波焼灼治療をやさしく解説

【ひざ・腰の痛みに】クーリーフ、アキュリアンってなに?冷やしながら焼く新しいラジオ波焼灼治療をやさしく解説

「焼く治療」なのに「冷やす」ってどういうこと?

クーリーフ、アキュリアン」という言葉を、お医者さんやテレビではじめて聞いて、「なんだろう?」と思った人もいるかもしれません。

クーリーフ(Coolief)、アキュリアンは、ラジオ波焼灼治療という、痛みのもとになる神経を熱でやわらげる治療に使われる、新しいタイプの医療機器の名前です。世界の60カ国以上で使われていて、日本でも少しずつひろがってきました。

おもしろいのは、「焼く治療」なのに、その機械の名前に「クール(冷たい)」という言葉が入っていること。 「焼くのに冷やす?どういうこと?」 そう思いますよね。実はこの「冷やしながら焼く」というアイデアこそが、クーリーフの一番すごいポイントなのです。

この記事では、クーリーフ、アキュリアンのしくみと特徴を、できるだけ簡単に説明していきます。

まずおさらい:ラジオ波焼灼治療ってどんな治療?

まずはベースとなる「ラジオ波焼灼治療(しょうしゃくちりょう)」について、簡単に振り返っておきましょう。

ラジオ波焼灼治療というのは、

    • 体に細い針を刺し
    • その針の先からラジオ波(電気の波)を出して
    • 熱を生み出し
    • 痛みを伝えている神経をおさえこむ

という治療法です。電子レンジで食べ物があたたまるのと似たしくみで、体の中で熱を生み出し、痛みのスイッチを切るイメージです。

ふつうのラジオ波焼灼治療では、針の先の温度はだいたい80度くらいまで上がります。これでも十分に効果はあるのですが、ある問題がありました。

それは、「針の周りばかりが熱くなりすぎて、こげてしまう」ということ。 お肉をフライパンで焼くと、まず表面がこげますよね。あれと同じことが、体の中でも起きてしまうのです。すると、はりのまわりの組織が炭のようになり、それより外には熱がうまく伝わらず、狙った神経まで十分に熱が届かない場合があったのです。

アキュリアンの秘密:針の中に水が流れている!

ここで登場するのが、アキュリアンクーリーフです。

アキュリアン、クーリーフのいちばんの特徴は、針の中に冷たい水を流しながらラジオ波を出すという、画期的なしくみを持っていることです。

え、体の中に水を入れるの?とビックリするかもしれませんが、安心してください。水は針の中だけをぐるぐると流れるしくみになっていて、体の中に水がこぼれることはありません。冷たい水が、針の先っぽを内側から冷やしてくれるのです。

この仕組みによって、何が起きるのでしょうか?

針のすぐそばは焦げずに、熱がもっと広い範囲にしっかり伝わるようになるのです。

イメージとしては、こうです。

    • ふつうのラジオ波 → 「点」を焼く感じ(小さく、こげやすい)
    • アキュリアン、クーリーフ → 「丸い玉」のように焼く感じ(広く、こげにくい

つまり、

より広い範囲の神経にしっかり熱を届けることができ、ねらった神経を逃すことなく治療できるのです。

アキュリアン、クーリーフはどんな痛みに使われるの?

いろいろな慢性的な(長く続く)痛みに使われています。

特に有名なのは次のような症状です。

1. ひざの痛み(変形性膝関節症)

年齢とともにひざの軟骨がすり減って、立つときや階段の上り下りでひざが痛む——これが「変形性ひざ関節症」です。日本では2500万人以上が悩んでいるといわれています。

クーリーフは、ひざのまわりにある「膝神経(しつしんけい)」とよばれる神経をねらって治療します。アメリカではすでにFDA(アメリカの厚生労働省のような機関)から、ひざの痛みへの効果がみとめられている機器です。日本でも認められており、当院でも積極的に取り組んでいます。

2. 腰の痛み

腰の関節(椎間関節)の痛みや、お尻と腰の間にある「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」の痛みにも使われます。長くつづく腰痛で、注射や薬では効きにくい人にとって、新しい選択肢になっています。

3. その他の関節の痛み

肩や股関節など、他の関節の痛みに使われることもあります。

 

治療の流れ:どんなことをするの?

クーリーフを使った治療は、入院しないで日帰りでできるのが大きな魅力です。当日の流れを見てみましょう。

1. 診察と説明 お医者さんが痛みの場所や原因を確かめ、クーリーフが向いているかを判断します。

2. 麻酔 治療する場所に局所麻酔をします。チクッとしますが、すぐに感覚がにぶくなります。

3. 針を正しい場所にすすめる レントゲンやエコー(超音波)を見ながら、ねらった神経のすぐそばまで、特殊な針を進めます。

4. ラジオ波を流す(数分) 針の中に冷たい水を流しながら、ラジオ波で神経をおだやかに焼きます。じんわりとあたたかい感じがする程度で、強い痛みはありません。

5. 終了・帰宅 30分〜1時間ほどで終わり、しばらく休んだあと自分の足で帰れます。

効果は人によりますが、半年〜2年ほど続くといわれています。効果がうすれてきたら、また受けることもできます。

アキュリアン、クーリーフのいいところ・気をつけたいところ

【いいところ】
    • 広い範囲の神経をしっかり治療できる
    • 手術を受けたくない人、できない人の選択肢になる
    • 日帰りで治療できる
    • 薬や注射では効きにくかった痛みにも効果が期待できる
    • 繰り返し受けられる
【気をつけたいところ】
    • すべての人に同じように効くわけではない
    • まれに、内出血やしびれが出ることがある
    • 健康保険がきくか、自費か、病院によってちがう
    • 治療を受けられる病院がまだ限られている

アキュリアン、クーリーフはどこで受けられるの?

アキュリアン 、クーリーフは、専用の機械を使って行う治療です。
そのため、どこの病院でも受けられる治療ではありません。

当院では、慢性的な痛みに対する治療の選択肢のひとつとして、クーリーフ治療を行っています。

「膝の痛みが長引いている」
「手術以外の方法も考えたい」
「自分に合うのか知りたい」

という方は、まずは一度ご相談ください。
診察や検査を行い、患者さまの状態に合わせて、適切な治療方法をご提案いたします

さいごに

長い間ひざや腰、首の痛みに悩んでいると、「もう治らないんじゃないか」と気持ちが落ちこんでしまうことがあります。でも、医療の世界は日々進歩していて、クーリーフのような新しい技術が、これまでとはちがう答えを用意してくれています

「冷やしながら焼く」という、ちょっと不思議で、でも理にかなった仕組み。それがクーリーフの最大の魅力です。

ラジオ波焼灼治療のなかでも、より広い範囲をしっかり治療できるクーリーフは、痛みに悩むたくさんの人にとって、心強い選択肢のひとつになっています。気になる方は、ぜひ一度、当院でご相談ください。
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